令和元年度路線価が発表、神奈川最高価格は横浜駅西口バスターミナル前通り

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2019年7月1日、国税庁が路線価を発表しました。今年も「横浜駅西口バスターミナル前通り」が県内最高地点となり、41年連続での首位を守っています。

【神奈川県の概要】
路線価は相続税や贈与税の算定基準となるもので、公示価格の8割程度を目安として求められ、毎年7月初旬に公表されています。金融機関さんなどでは担保価値の簡易査定の際に使われるかと思いますが、不動産鑑定業界では取引事例比較の際や、「路線価の◯倍」のように土地値の目安として使ったりします。
そんな路線価ですが、比較可能な全路線を調べるのは個人では不可能なので新聞記事を引用させてもらうと、神奈川新聞や日経新聞などによれば、県内の比較可能な全地点の平均増減率は+0.9%と、6年連続の上昇、上げ幅は前年よりも0.3ポイント上昇と堅調な推移を見せたとのことでした。

最高地点は横浜駅ビル前と高島屋前の通りの2地点
出典:国税庁、画面上部の「11,600A」と書かれているところが県内最高地点

写真は神奈川県内最高地点で、「横浜駅西口バスターミナル前通り」です。最高地点は正確には2地点あり、横浜駅のバスターミナルのうち、横浜駅に面した部分と高島屋に面した部分になります。同地点の最新路線価は1㎡当たり11,600,000円、対前年比では+13.3%の上昇でした。都内では新橋駅前(13,600,000円/㎡)や池袋駅前(11,200,000円/㎡)辺りが近い金額を示しています。路線価は前記の通り、公示価格の8割程度といわれていますので、単純計算で公示価格ベースでは14,500,000円くらいでしょうか。

写真中央の道路右側が今年の対前年比上昇率1位地点
出典:国税庁、鶴屋町郵便局の街区に記載のある「2,180B」の地点

こちらは県内18ある各税務署の最高地点のうち、前年比での上昇率が一番高かった地点です「市道高島台107号線(鶴屋橋北側)」です。写真では真ん中の道路のうち、右側部分の「相鉄・岩崎学園ビル」前となります。同地点は対前年比で17.8%の上昇でした。

横浜都心部は賃料上昇や空室率の低下、大手企業の進出、再開発の進行など、好材料が多く見受けられます。地価関連の数値では、7月1日時点の地価調査が9月中旬ごろに公表予定です。今後もこの流れが続くと良いですね。

※上記で紹介した路線価図は記事記載時点のものです。ご利用の際は、必ず国税庁HP等をご参照ください。

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