雨が続いており、梅雨らしくなってきました。仕事上、建物の屋上に上ることが多いのですが、ハシゴがとても怖く感じる時期でもあります。
今日は本町通りで建設の進む「ハイアットリージェンシー横浜」の建設現場の写真を紹介します。
場所は横浜市中区山下町280番地、本町通り沿いでみなとみらい線「日本大通り」駅と「元町・中華街」駅の中間からやや「日本大通り」駅側に立地してます。道路を挟んで南東側隣接地は神奈川芸術劇場とNHK横浜放送局が入るビルです。

「ハイアットリージェンシー横浜」が建設されるこの場所は、永らく駐車場として使用されていました。2016年11月に「ハイアットホテルズコーポレーション」と「ケン・コーポレーション」がホテル開発をするリリースを行って以降、2020年春の開業を目指して建設が進んでいます。

計画とホテルの概要は以下のようになっています。
【計画建物概要】
・敷地面積:約3,307㎡
・建築面積:約1,832㎡(ハイアットリージェンシー横浜部分)
・延床面積:約27,737㎡(同上)
・構造・規模:S造(一部RC造・SRC造)、地下1階付地上22階建
・用途:ホテル
・高さ:74.885m
【ホテル概要】
・客室総数315室
(うちスタンダード297室(36㎡×282室、40㎡×15室)、スイート18室(72㎡))
・料飲施設
1F:スペシャリティーレストラン、カフェ・バーラウンジ
2F:オールデイダイニング
・宴会施設
20F:大宴会場(約500㎡、2分割可能)、
中宴会場(約130㎡ 、2分割可能)
最上階:チャペル、スカイバンケット、ブライダル関連施設
・その他施設
1F:ショップ
3F:リージェンシークラブ、フィットネス
【運営形態について】
「ハイアットホテルズコーポレーション」のリリースだと、「ケン・コーポレーション」との間で各関連会社を通してフランチャイズ契約を締結する旨が記載されています。記事を書いている時点で、「ケン・コーポレーション」のグループ企業である「ケン不動産リース」が経営・運営する「プレミアホテルグループ」が当ホテルの従業員の募集をかけているので、所有・経営・運営までをケングループで行い、看板はフランチャイズ形式でハイアットの看板を掲げているということになります。グループでホテル運営会社を持っており、ある程度の運営に関するノウハウを持つ不動産会社はこういうことにもチャレンジできて良いですね。

敷地南側からの写真です。現在、15階程度まで鉄骨が組み上がってきています。低層部分は外壁も一部取り付けられて、完成後の外観が少しずつ見えてきました。ほぼリリースに記載されていた完成予想図通りのようです。

写真を撮りに行った当日は、躯体工事、外壁工事が行われているようで、写真のように外壁パネルが吊り上げられていました。

低層部の写真です。ホテル構成的には1、2階にスペシャリティレストラン、カフェ、オールデイダイニングとなっていますので、2層吹き抜けの開放的な空間に面して食事が取れるようになるのでしょうか。

西側からの写真です。手前に移る建物は旧露亜銀行を改装して結婚式場として使用されている「ラ・バンク・ド・ロア」です。「ハイアットリージェンシー横浜」と建築敷地は同じようで、「ハイアットリージェンシー横浜」が増築扱いとなるようです。敷地全体の容積率は地区計画により800%となっていますが、明らかに「ラ・バンク・ド・ロア」は800%も使っていないので、「ハイアットリージェンシー横浜」側に容積を振っているものと推測されます。
登記簿をあげて調べてみましたが、地番上は「ロア」の敷地と「ハイアット」の敷地は分かれており、前者は「大和地所」所有、後者は「大和地所」から「ケン・コーポレーション」に所有が移っているため、両社間では容積移転に関する事業協定書のようなものが締結されているものと推測されます。

東側からの写真です。工事車両はこちらから進入するようになっているようで、当日は工事用に道路は規制されていました。写真上、建物が詰まっているようには見えますが、神奈川芸術劇場側は壁面後退もありますので、そこまで圧迫感はないと思われます。
出張の際は、平日の安値を利用してたまにハイアットは泊まらせてもらいますが、外資系ならではのホスピタリティや客室内の豪華さはいつも「また泊まりたい」と思わせてくれます。横浜居住なので泊まりに行くことはあまりないかもしれませんが、完成した際にはホテルビュッフェなどで利用したいと思っています!
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