ESR、三菱重工金沢工場跡地で大規模物流施設建設

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出典:ESR

香港に本社を置くESRは先月29日、横浜市金沢区の三菱重工業横浜製作所金沢工場跡地に地上4階建て2棟、計 393,226 ㎡の物流施設を開発すると発表しました。

建設地は三菱重工業が所有していた土地で、日経不動産マーケットなどでは敷地面積約33万㎡、売却先・売却価格は公表されていませんでしたが、売却により300億円の譲渡益が発生すると報じられていた場所です。

公共交通機関では、シーサイドライン並木北駅から東へ約700mにあります。 また、敷地の西側には首都高速湾岸線や国道357号が走っています。

敷地は海に面しており、航空写真で見ると前所有者の三菱重工業が使用していたと思われる海上積み下ろし設備等も見られます。

今回注目されるのは何よりもその立地です(あくまで私見ですが)。物流施設で重要となる要素としては、高速道路や港湾などの大規模物流インフラへのアクセスは勿論として、労働力を確保できるかどうかも重要となります。

今回の敷地は370万人の人口を抱える横浜市にあって、さらに電車・バスなどの公共交通機関も充実した工業地域にあるため、労働力を確保する点においては全くと言っていいほど心配する点はないでしょう。

さらに、物流インフラへのアクセスの面では羽田空港に近く、横浜港に面し、高速道路も敷地からすぐのところにあるので、この点も非常に良好な条件となっているかと思われます。なお、首都高速湾岸線は2020年度開通を目標として、釜利谷から西へ横浜環状南線と横浜湘南道路が整備中なので、これらを使えば都心方面だけでなく圏央道経由で首都圏全般もカバーできる立地となっています。

また、ESRのリリースには湾岸部の物流施設の空室率は2.4%と非常に高く、賃料上昇も見込めるとの記載があり、経済的な面からも立地条件は良好なようです。

総投資額は10億ドル(約1,100億円)となる見込みです。今回発表された2棟では容積率は完全消化しきれていないので、今後も第2弾、第3弾の発表があるものと思われます。

発表全文

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