既存建物解体を開始、横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業

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ご無沙汰してます。お仕事関連で忙しく放置してしまいました、申し訳ありません。
さて、今回は「横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業」の現地調査を行ってきました。横浜市の環境影響評価の手続きのページで、2019年4月1日に工事着手届が出ていたので動きがあるかと思い見に行ってみましたが、建物解体工事が始まっていました。

場所は住居表示で横浜市神奈川区鶴屋町一丁目5番、6番街区他の複数の街区に跨る範囲です。現在は横浜駅きた西口出口から鶴屋橋を渡るルートで横浜駅から徒歩約180m(約3分)の位置ですが、「JR横浜タワー」と「JR横浜鶴屋町ビル」の開業に伴って整備される歩行者通路が開通すれば、帷子川分水路上を通って徒歩約1分の距離となり、各段に利便性が向上する予定です。

出典:横浜市記者発表資料

完成イメージとお知らせ看板です。施設概要は以下の通り。
・行政条件:商業地域(指定容積500%→計画容積850%)
・用途:住宅、店舗、事務所、ホテル、サービスアパートメント、集会場
・敷地面積:約6,678㎡
・建築面積:約4,980㎡
・構造階数:RC(一部S)造地下2階付地上44階建
・延床面積:約79,420㎡
・最高高さ:約190m
・高さ:約180m
・竣工予定:2022年3月予定
・建築主:横浜駅きた西口鶴屋築市街地再開発組合
・総事業費:約366億円

出典:横浜市記者発表資料

立面図です。
当該事業は全国初の国家戦略住宅整備事業として、グローバル企業の就業者等の生活支援に必要な機能を併設した住宅を整備する事業になっています。文字だけだとあまりイメージしずらいのですが、国家戦略特区関連資料によれば、具体的には
・短・中期滞在外国人に対して様々なスタイルでサービスを提供(宿泊特化型ホテル、SA)
・24時間多言語コンシェルジュ、多言語対応可能メディカルモール、外国人受け入れ可能保育・子育て支援施設
等を併設した建築物となるとのことです。ハード面というよりかはソフト面で「外国人向け」という要件を満たしているということでしょうか。
立面図上では、1~4Fが複合施設、5~6F及び17~43Fが共同住宅、7~13Fがホテル、14~16Fがサービスアパートメントとなっています。個人的には、44Fの「グローバルスカイコモンズ」と呼ばれる展望台が気になるところです。

出典:横浜市記者発表資料

配置図です。道路拡幅工事や交通広場の整備も行われます。図では灰色の部分を除いた赤線で囲まれた部分が対象事業区域です。

現在の写真です。以前から駐車場だったこの街区はアスファルトを剥がす工事が始まっているようでした。

対象事業区域南端部の建物です。足場が組まれている中央の建物部分は取り壊しの予定で、右側の空地と合わせて一部が交通広場になるものと考えられます。

計画地内北東端部分は、既存建物の解体が始まったばかりです。配置図上だとおそらくこの建物が建っているあたりは荷捌き車両等の進入口となって建物等は建築されない部分になるものと考えられます。

同ビルの約一ヶ月前の写真です。この時点では解体着手までもうちょい時間かかるかと思ってましたが、思っていたより早く動き出しました。

「JR横浜鶴屋町ビル」との建築敷地境です。ちょうど緑と白の縞々の帯の部分が境界となります。ちなみに、私が写真を撮っている道路は、工事が本格化すると仮囲いで通れなくなり、最終的には廃道となる予定の道路です。

北側道路です。今は仮囲いにより圧迫感がありますが、事業による道路拡幅で数年後は見違えるようになっていることでしょう。奥に見える「JR横浜鶴屋町ビル」もベールを脱ぐのが待ち遠しいですね。

今後は建物解体後に着工となる予定ですが、ホテルオペレーターの決定や住宅部分の詳細、名称等の決定があった際は再度お伝えいたします!

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