横浜中心部に新たに企業立地3件、横浜市が事業計画を認定。

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横浜市は4月26日、「企業立地促進条例(横浜市企業立地等促進特定地域における支援措置に関する条例)」に基づき、企業から申請された事業計画の審査を行い、平成31年3月29日付で、新たに5件の事業計画を認定したと発表しました。今回の5件の認定で、制度創設以来計137件が認定されたことになります。

今回認定の5件

横浜市の企業立地促進条例は、企業から申請された事業計画を審査し、雇用人数の増加や機能強化などを通じて横浜市経済の活性化に資するものを認定して助成金等の支援を行う制度です。直近では、積水ハウスが44街区で開発を行っている「ウェスティン横浜」もこの制度を使用しているようです。
今回認定された5件のうち、横浜市中心部に関連のあるものは3件です。

横浜ダイヤビルディング

㈱IJTTは、東証2部上場の輸送機器製造業の会社です。以前は港区港南一丁目に本社を構えていましたが、今年4月1日から写真の横浜ダイヤビルディング18階に本社を移転しました。記事を書いている日にビル内のテナント一覧を確認してきましたが、18階は同社のみのひょうじとなっているため、ワンフロア丸々賃貸しているものと予測されます。
なお、横浜ダイヤビルディングは高さ約156.5m、地下2階付地上31階建ての超高層ビルです。市内では竣工済みのビルで3番目に背の高い超高層ビルで、建築中の北仲ザ・タワーを入れても4番目です。基準階床面積は1,523.04㎡(460.72坪、三菱倉庫HP)とのことです。

OCEAN GATE MINATOMIRAI

BSIグループジャパン㈱と京セラドキュメントソリューションズ㈱は「OCEAN GATE MINATOMIRAI」に事務所を構えます。
BSIグループジャパン㈱は、「BSIグループの一員であり、マネジメントシステム審査登録、医療機器認証サービス、ISO規格を中心とした研修・トレーニング、規格関連情報や、リスク低減ツール、規格策定サービスのご紹介など、幅広い分野にわたってお客様に付加価値を提供しているトータル・ソリューション・カンパニー 」です。港区の北青山に本社を構えていましたが、5月7日付で同ビルに移転し、業務を開始しています。階は3階です。
京セラドキュメントソリューションズ㈱は、この以前に京セラが同ビルで開設を公表していた「みなとみらいリサーチセンター」内に、都内にある研究開発部門を移転してくる内容です。この「みなとみらいリサーチセンター」は全体で約7,800㎡(2,360坪)で、1、3、5、6Fの複数フロアに跨るとのことです。先ほどのBSIグル―プジャパン㈱も3Fにいるので、同階は分割フロアとなっているものと考えられます。

ちなみに、「OCEAN GATE MINATOMIRAI」は、上記のほかのテナントに「WeWork」などを抱えるビルです。東急不動産が開発し、PAGのSPC、ラサールのSPCと持ち主(正確には信託受益権)が移転しているようで、ラサールのSPCは400億円台半ばで取得していると、日経不動産マーケットは報じているビルです。

空室がほとんどないといわれるみなとみらいですが、ケネディクスの37街区や53街区など賃貸オフィスは今後も供給があります。これらの制度を利用して、企業集積が進むと良いですね!

横浜市記者発表資料

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