インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人は2019年5月8日、資産の取得に関するお知らせを発表し、横浜市神奈川区に所在する「テクノウェイブ100」の持ち分を13.1億円で追加取得することを公表しました。
「テクノウェイブ100」は、横浜市神奈川区新浦島町一丁目に所在するオフィスビルです。最寄駅は京急本線神奈川新町駅徒歩7分で、首都高速神奈川1号横羽線よりも海側に位置しています。駅からはやや距離がありますが、第一京浜や首都高速の出入り口に近いため、バックオフィスや車での移動が多い企業の営業拠点などに良さそうな立地になっています。

公表資料によれば「テクノウェイブ100」は、敷地全体面積は約16,313㎡、建物全体延べ床面積は50,464㎡、鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨造陸屋根地下1階付18階建の規模の建物です。天井高は2,600mm、OAフロアといった設備面もテナントニーズを満たす水準を持つ物件であると公表資料に記載されています。

今回、当投資法人が取得する部分はやや複雑で、①区分所有権と②区分所有権の共有持ち分を取得するとのことです。
まず、①区分所有権部分ですが、上図中では一番色が濃い部分、10階の一部と11・12F部分です。ネットで検索すると、11階で最近話題の千代田化工建設さんのグループ会社「千代田システムテクノロジーズ㈱」が出てきます。この部分については単独所有の区分所有権を取得するとのことです。
一方、②区分所有権の共有持ち分部分についてですが、当投資法人は既に「テクノウェイブ100」の一部の持分を取得しており、それが高層棟の大部分を占める2番目に色が濃い部分になります。有価証券報告書に現在保有している部分の家屋番号と持分が記載されていますが、これらから判断するに当該部分については今回の取得によって、共有状態から単独所有になるものと推察されます。
したがって、高層棟部分は当投資法人で単独所有となるようです。

取得価格は13.1億円ですが、鑑定評価額は14.1億円でした。なので、約1億円ほど、評価額よりも安く買えたという見方になります。
還元利回りは5.1%でした。キャップレートマップでみると横浜駅周辺、みなとみらい地区で3%後半から4%前半ですので、比較的利回りが取れる物件となります。
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人は横浜市内ではこのほか、クイーンズスクエアの区分所有権の共有持分、オルトヨコハマの区分所有権も保有しています。今回取得部分を合わせると横浜市内での取得価格総額は37,244百万円となります。今後もいろいろなビルを買っていっていただきたいものです。
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