積水ハウスが開発、横浜インターナショナルスクール跡地

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2022年1月に移転予定の横浜インターナショナルスクールですが、中区山手町の各校舎等跡地が積水ハウスにより開発されることがわかりました。敷地はA~Gの7敷地に分散され、このうちG敷地には既にお知らせ看板が設置されています。

横浜インターナショナルスクール

横浜インターナショナルスクールは1924年に設立されたインターナショナルスクールです。中区山手町に立地し、年少から高校3年生に相当する生徒たちが通っています。最寄り駅は元町・中華街駅で、アメリカ山公園を抜けて外国人墓地方面に上りきった、山手本通りに面したところから校舎等の敷地になっています。

周辺は元町公園や港の見える丘公園、各有名女子校が存する観光地になっています。また、横浜でも随一の高級住宅でもあり、居住環境は非常に優れていますが、校舎は築年が経過しやや手狭となり、敷地が分散しているため非効率になっていました。創立100周年も目前に控えており、本牧への移転が決まりました。

出典:横浜インターナショナルスクールHPより

移転先は中区小港町の元国有地です。敷地面積は約14,685㎡、場所は本牧フロントの南側です。戦後、連合国軍に接収され横浜海浜住宅地区の一部として使用されてきましたが、昭和57年に米軍より返還され、未利用となっていました。
新校舎の設計は国立競技場などを手掛ける隈研吾氏による設計です。

全体計画

出典:横浜市HPより

上の図は横浜市に提出された第60回横浜市都市美対策審議会景観審査部会の議事録に添付されていた資料に一部です。図の左側が元町・中華街駅側で、右が本牧方面になります。

図によると、元町・中華街駅側の敷地からA、Bと敷地名称が付されており、Gまでの合計7敷地に分かれています。今回、元山手ロイストン教会の敷地であったG敷地の開発が具体化したため、他の敷地も含めた全体的な景観に関する計画が出てきたようです。

各敷地は、山手の景観地区内の影響もあって、比較的ゆったりとした配置となっているほか、緑の配置も多めになっています。建物形状は雁行、分棟などを駆使して、板状のマンションとは違った凝った形状となるようです。近年のマンションは敷地の有効利用のために駐車場は機械式の立体駐車場となることが多いですが、パースを見る限りだとどの敷地も平置き駐車場となっており、そういった点でも贅沢な計画が見え隠れします。

先行G敷地

G敷地計画建物イメージCG、出典:横浜市HPより
G敷地の現在の様子

上図はいずれもG敷地の開発事業のお知らせ看板の情報です。物件の概要は以下の通りです。
■所在:横浜市中区山手町241番1、241番4
■用途:共同住宅
■敷地面積:1,861.66㎡
■建築面積:744.45㎡
■延べ面積:1,851.65
■住戸数:11戸
■高さ:10m
■構造・階数:鉄筋コンクリート造地上3階建
■着工:2021年3月予定、竣工:2022年7月末予定

土地利用計画図からは、建物は敷地南側に配置され、基本的にほぼ南向きの住宅となりそうです。ただ、イメージCGからは北側にも彩光部はあるようで、3階部分からはもしかしたらベイブリッジをはじめとした横浜港の景色も見られるかもしれません。

延床面積約1,800㎡で11戸とのことですので、おそらく全戸100㎡超えの住宅となると思われます。周辺は敷地も建物も大きな豪邸が多くみられますので、マンションと言えども、広さの面ではそれらと遜色のない居住性能を持ったマンションとなるのではないでしょうか。

気になるお値段については、直近で本物件クラスの分譲が周辺で見つからないため予想は難しいですが、少なくとも億ションとなることは確実といえるでしょう。どこまで値段が伸びるのかが注目されますね。

現地の様子(G敷地以外)

B・C敷地となる部分です。メインの校舎と校庭となっています。

港の見える丘公園の噴水広場側からのB敷地の写真です。レンガタイルが特徴的で、西洋館の多い山手地区にふさわしい外観になっています。

E敷地の写真です。現在はサッカーコートとして使用されているようです。他の敷地に比べるとおそらく一番小さい敷地になるかと思います。逆に言うと、戸数が限定される分、一番贅沢に土地を使用する敷地になるかもしれませんね。

F敷地です。裏は神奈川近代文学館、東は駐横浜韓国総領事館と由緒ある敷地です。

山手町アドレスで大手デベロッパー分譲の新築マンションというと、野村不動産のプラウド山手町以来ではないでしょうか。プラウド山手町は山手町の中でも石川町駅寄りでしたので、元町・中華街駅寄りだと本当に久しぶりの物件となります。戸数も少ないため、分譲となっても果たして物件HPが必要なのか分かりませんが、動きがあった場合にはまたお知らせいたします。

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